先日、道内のとある介護事業者に足を運んできました。そこは僕がかねてからサービスマナー講師として関わりを持っていたる施設で、数年かけてその成果が現れ、今ではどこの誰に紹介しても恥ずかしくない態度で、すべての職員が利用者に相対している事業者です。

でも今回そこを訪ねた理由は、マナー研修の効果をみるためでも、研修を行うためでもなく、去年そこに転職するように紹介した、「北海道介護福祉道場 あかい花」の卒業生の様子を見るためです。

その子が、介護福祉士養成校を卒業して初めて入職した法人が、「ブラック」といってよいような法人で、特に利用者に対する職員の対応が荒く、それを改善しようとする努力がまったくされていない法人でした。

利用者をまるで物のように扱って、仕事も全部流れ作業のようになっている先輩職員や、 人生の先輩に対する口の利き方を知らない同僚、赤ん坊や幼児に対する言葉かけをすることに誰も注意しない職場環境に幻滅して、介護の仕事を辞めたいと思うようになったその子に、思い切って新しい職場で再出発することを勧め、その時に紹介したのが、その日足を運んだ事業者でした。

そこで1年ぶりに再会したその子は、表情もすごく明るくなり、「毎日やりがいを感じられて仕事が楽しい」と 語ってくれました。4月に入職した後輩に、笑顔で丁寧語の使い方を教えている姿は輝いていました。

丁寧な接遇を行い、職員に日常的に接遇指導をしているその職場は、利用者への接し方が丁寧で、傍から見ても気持ちよく、しかも介護の仕方も丁寧です。志を高く持とうとしている人にとっては働き甲斐のある職場なのだろうと実感しました。

こんなふうに介護事業者の実情は様々です。サービスの質・職員の対応の仕方にも大きな差があります。そんな状況の中で、「人の役に立ちたい」という動機づけを持つ人の意欲が失われて、バーンアウトしてしまう職場も決して少なくないという実情があります。

そんな人たちすべてに、僕が新たな職場を紹介するわけにはいきませんが、そんな時役立ててほしいのが、非公開求人に強い介護職求人サイト です。

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先日訪ねた事業者に向かう道端に、ツリフネソウが咲いていました。
ツリフネソウ
花被の形が筒状で船をつり上げたように見えるのでツリフネソウと呼ぶこの花のように、誰かの心に咲く花のような存在になるためにも、ブラックな場所にいつまでもとどまっておくのはやめにした方が良いと思います。

今いる場所で咲きんさいと言っても、咲く環境を整えてくれない場所では、花を咲かす前に根が腐ってしまいますので、そうなる前にポジティブな転職には前向きになって良いと思います。
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